Solo exhibition / “Shadow in the House” at [Okayama, Japan]

From Oct. 5 to Oct. 20, 2019
Exhibition Hours: 10:00–18:00. Closed on Tuesday.

PORT ART&DESIGN TSUYAMA

823 Kawasaki, Tsuyama-city, Okayama, Japan, 708-0841

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個展 / 大坪晶「Shadow in the House」(岡山/津山)

日程 : 2019年10月05日(土)~ 10月20日(日)
開館時間 : 10:00-18:00

会場 : ポートアート&デザイン津山
アクセス : 〒708-0841 岡山県津山市川崎823

主催:ポートアート&デザイン津山
助成:科学研究費助成事業 研究課題名「占領期『接収住宅』の歴史研究と芸術実践の交差領域における実践的研究」(課題番号JP19K13042)

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大坪晶の写真作品《Shadow in theHouse》シリーズは、時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体としています。
室内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記憶の忘却を指し示すとともに、それでもなお困難な想起へと開かれた通路でもあります。

大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦後のGHQ/BCOFによる占領期に、高級将校とその家族の住居として使用するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的な制作と調査を続けています。2019年6月には、岡山市内に残存する2件の邸宅での写真、映像作品の制作を行い、8月には文化庁の新進芸術家海外研修制度(短期)により、アメリカのワシントンD.C.にあるアメリカ国立公文書館(以下NARA)にて写真、映像資料の調査を行いました。
本展では、これまでに大坪が制作してきた邸宅の写真、映像作品を展示するとともに、NARAで調査したアーカイブ資料や、占領期を記憶する人々のインタビュー音声なども配置し、複合的なインスタレーションを試みます。歴史的建築(旧妹尾銀行林田支店)の中で、重層的な記憶が体感的に想起されるような貴重な機会となるでしょう。

https://www.port-tsuyama.com/