Solo exhibition / “Shadow in the House” at Kyoto City University of Arts, Archival Research Center [Kyoto, Japan]

From Mar. 22 to Mar. 31 2018
Exhibition Hours: 10:00–17:00.

Access : Kyoto City University of Arts
13-6 Kutsukake-cho, Oe, Nishikyo-ku, Kyoto 610-1197, Japan

——————————–
個展 / Akira Otsubo「Shadow in the House」(京都)

日  程 : 2018年03月22日(木)~ 03月31日(土)
開館時間 : 10:00-17:00
会  場 : 京都市立芸術大学内小ギャラリー
アクセス : 京都市立芸術大学芸術資源研究センター
〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町 13-6

主催|京都市立芸術大学 芸術資源研究センター
企画|高嶋慈(京都市立芸術大学 芸術資源研究センター研究員)
助成|平成 29 年度 京都市立芸術大学 特別研究助成

【関連イベント|シンポジウム】
「記憶 ⇄ 記録をつなぐ」Vol.2
2018年03月25日(日)14:00-16:00 (参加無料・予約不要)
会場 : 京都市立芸術大学 芸術資源研究センター

第一部
アーティストトーク 大坪晶
レクチャー
「占領下の都市と接収:その記録と記憶」 村上しほり(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 研究員)
「Sujin Memory Bank Project: 柳原銀行記念資料館と地域の記憶」 林田新(京都造形芸術大学 アートプロデュース学科専任講師)

第二部
ディスカッション「記憶 ⇄ 記録をつなぐ」 参加者 : 村上しほり、林田新、大坪晶、高嶋慈

大坪晶の写真作品《Shadow in the House》シリーズは、時代の変 遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内 空間を被写体としています。室内に残る歴史の記録であると同 時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこ にいた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重 露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記 憶の忘却を指し示すとともに、それでもなお困難な想起へと開 かれた通路でもあります。 大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦 後の GHQ による占領期に、高級将校とその家族の住居として使用 するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的 なリサーチと撮影を続けています。撮影場所の選定にあたって は、建築史や都市史研究者から提供を受けた論文や資料を参照 するとともに、「接収住宅」の所有者の遺族や管理者への聞き取 りを行っています。展覧会は、写真作品《Shadow in the House》 とともに、関連資料、資料に基づいた作品、批評テクストから なる複合的なインスタレーションとして構成します。これらを 通して、「住宅」という私的空間から大文字の「歴史」や異文化 の接触を捉え直す視座を開くとともに、接収の実態や生活様式 の変遷が今日の私たちの文化や精神性に与えた影響についても 考える機会とします。 また、会期中には、都市史研究者の村上しほり氏と、写真史・ 視覚文化研究者の林田新氏をお招きしたシンポジウムを開催いたします。